夢解釈28、「洪水」2ページ目

「これから進展していくために、心のとある側面の一掃」
をあらわした夢

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NH.こよみ 様
35歳 女性

タイトル/「洪水」

鈴木めいや

今回の夢にも、それと同じようなニュアンスがあると仮定した場合、坂道は、「人生の上り坂」といった比喩的表現を思わせるものです。
もし失礼になってしまったら申し訳ありませんが、

「水しぶきを浴びながらも、私は必至で急な坂道を登り〜」

というイメージは、現実での今の立場と照らし合わせたときに、どのような印象を感じますでしょうか?

NH.こよみ様

フリーランスとして2年目になりましたが、徐々に仕事も増えて安定して生活が出来ています。
それに加え、ずっと好きでやりたかった音楽関係のデザインにも携われる様になってきたことが、これから先の登り坂なのかもしれません。

鈴木めいや

無料掲示板で行なった解釈に対し、「なんとなく、思い当たる節があるのですが」と頂きましたが、もし差支えが無ければ、どのような点が思い当たりますのか、お聞かせくださいますでしょうか?少し差し迫った質問となってしまい申し訳ありません。
もちろん、お答え頂ける範囲内で結構ですので、もし宜しければご回答いただけますと幸いです。

NH.こよみ様

異性について、私はどこか壁を作ってしまう事があるので、そういった感覚と言うか?感情を一掃しようと言う感じが出ているのかな?と思いました。
長くなってしまいましたが、 ご確認よろしくお願いいたします。

鈴木めいや

ご回答を頂きまして、ありがとうございます。

この夢の重要なポイントは、

「異性について、私はどこか壁を作る事が多いのですが〜」

という心の働きかけであるように感じられますが、そのような一面は、おそらく、ご本人の中の太古的と思われる男性的なとある要素と関係しているように思われます。
今回の心理テストの結果を見る限りでは、NH.こよみ様は、女性性に優れた女性らしい方と考えられ、そのような側面に比べると、男性性は少ない結果が出ています。

わたし達は誰でも、自分とは違う性別の内的要素(女性の場合は男性性、

男性の場合は女性性)が太古的である人は、実在の異性に対して壁を作りやすかったり、恋愛など異性に対しての対応がどこか下手となりやすであったりするものです。
例をあげると、例えばプロボクサーの亀田興毅選手は、明らかに男らしい男性性優位で女性的側面は太古的なタイプと言えますが、彼は女性に弱く、傍らに女子がいるとすぐに顔を赤らめてしまうような一面を持っています。
これは、女性性が優位で男性性が太古的なタイプの女性の方にも同じようなことが言えます。
もしかすると、NH.こよみ様の言う

「異性について、私はどこか壁を作る事が多いのですが〜」

ということも、このようなわたし達の普遍的な心の構造と関係しているのかも知れませんね。

そして、この「洪水の夢」は、NH.こよみ様の無意識下の、このような太古的なとある要素を新たにするために、その側面の一掃、というテーマを考えることが出来ます。

解釈/「今後の進展のために、心のとある側面の一掃」
をあらわした夢

この「一掃」という解釈は、この夢の洪水のイメージが、「旧約聖書の(6-9章)ノアの箱舟」のなかで起こる洪水のイメージと同じようなモティーフ(そのイメージを産出した心理的な動機)によるものと考えているからです。

この夢の文脈は、

場面1.薄暗いBarで飲んでいる
場面2.父が新しく建てた家に入る
場面3.川の洪水から、父の車で逃げる
場面4.父の家の二階が気になり、車から降りる
場面5.ピンクの携帯で先輩(女性)と話をする
場面6.沢山の人(ご本人の中の沢山の性格の側面)が次々に水に呑まれるなか坂を必死で登り、目が覚める。

の6つの場面から成り立っています。
そしてこの夢の一つ一つの文脈を、心理的なモティーフ(この夢を生み出した動機)によって見ていきましょう。

場面1)
まず、Barの象徴性についてですが、そこは、お酒という心が少し開放的で打ち解けやすい飲み物を飲む場所ということから、夢の中のBarは、そのように心が落ち着いて少し開放的となっているときの意識の状況をあらわしていると思われます。
そして、夢の中のそのBarは薄暗いので、そこは常に無意識(未だ未知の心の側面)に隣接している状態にあります。
つまりこの状況は、ご本人の無意識の深みから、何らかの重要なメッセージがいつ生じても不思議ではないという状態に置かれていることを示しています。

場面2)
するとそこに、あるはずのないドアがあり、「父が新しく建てた家」という、今まで無意識的であった心の側面を発見し、その中に入っていきます。

父を思い浮かべたときの連想で、

「とても無口でしたが、私には甘いくらいに優しい父でした」

とお答え頂いておりますので、その家はもちろん、ご本人の無意識下の、そんな父親のように甘く優しい男性的な心の領域であり、そこは今まで、ご本人があまり育ててこなかった何らかの男性的な要素の一側面(知的な判断力や自立性、決断力、発言力、論理性、忍耐力、合理性、創造性、客観性、意識性などの内のどれか)と考えることも出来ます。

そして、その家には自分を含めて6人の人々がいます。
そのなかの女性、中高の2人の友達と母は、ご本人が持っている女性的な心の要素が人格化された心像であり、ご本人の連想から、この3人は皆とてもポジティブで肯定的な要素であることが分かります。
夢の中のこの肯定的な女性達は、心理テストの女性性「5」という、女性性に優れているというこの結果とも関係がありそうですね。

その他に、2人の男性がいます。
彼らもまた、実在の本人ではなく、ご本人の心の中の“彼らのような男性的な性格の要素”をあらわしています。

そんな6人からなる優しい父性的な無意識の領域(父が建てた家)は、雄大な川(その川のような雄大な情緒的エネルギーの流れ)が見えており、それは、生い茂る緑や川の水の透明さや魚など、純粋で豊かな情緒性を思わせます。

その家が川に沿って横長であることは、その家が、透き通るようなピュアな情緒的な要素と密接な関係にあることを意味しているのでしょう。

場面3)
しばらくすると、そんな川は徐々に水かさを増し、手の付けられないような激しい情動性を帯びてきます。
そのとき2階を気にします。

一般的に、夢の中の「下」は現実的で生理的、無意識的で母性的な側面をあらわし、「上」は神様の領域であり、抽象的で父性的で、精神性の高い側面をあらわします。
この建物が破壊される危険を悟ったときに一番に気にとめたのは、2階部分という、精神性の高い男性的な側面だったようです。

そのとき、「父の用意した車は、黒のハマーの様な大きな車」という、とても男性的な印象の強力なエネルギーを使って、洪水の危機からの回避しようとします。
すると母は、電気ストーブという「家庭的な心の暖かさ」の象徴を持ち込み、「黒のハマーの様な大きな車」と、「電気ストーブ」という強力な男性的要素と温かい女性的要素が一つとなり、この危機の中でとてもバランスの良い状況が生じます。

このような、完璧とも言えるようなバランスの良い状態にあれば、おそらく、洪水(否定的な無意識の情動性)から逃げることは簡単に出来たのではないかと思います。
するとそんな車から、中学の同級生男子(価値の弱いその同級生のような男性的な性格の要素)が、自ら洪水の犠牲になったように見えますが、大したことではないようで特に気になりません。

場面4)
そしてそのとき、洪水に呑まれる危険(内的情動性の犠牲となり、我を失いパニックのような状態に陥る危険)があるにも関わらず、2階が気になり、自分から車を降りてしまいます。

このとき、父が建てた家は、まだ無事なのかは分かりませんが、2階部分という、精神性の高い心の領域はこの夢のもっとも重要な要素であり、もし、そこにたどり着くことが出来て、その領域を自分のものとすることが出来れば、今はまだ太古的な男性性を高い水準に発達させることが出来るかも知れません。
そうすれば、現実での、

「異性について〜

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