夢判断19「中庭のシャチホコ」

  
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中庭のシャチホコ



うさぎ様
49歳 女性 既婚
タイトル/「中庭のシャチホコ」

1年半くらい前に見た夢ですが、今でもはっきり覚えていて気になっています。
よろしくお願いいたします。

【 夢の内容 】
丘の上に建つ大きな平屋を主人の案内で部屋の中を見ていました。
すると沢山の人がその丘の上に登ってきました。一人の男性は家の裏から写真を撮ったりしていました。
主人が「ここが娘の部屋」と開けたら、茶色い木の壁でコーナー出窓がついていて、ベッド、机がありました。
隣の部屋は息子の部屋でしたが、同じようなつくりだろうな。と思いドアを開けませんでした。
リビングに行くと、いくつかの健康器具が置いてありました。中庭があり外に出ると手洗い場がありました。何故かその上(空中)に泥で出来たシャチホコが魚の胴体が下になって浮いて、しゃべっていました。(会話内容は思い出せませんでした。)
再び家の中に入ると、家の端に古い建物がひっついていてその中から人が出て行っている(引越?)のが見えました。


鈴木めいや

うさぎ様、ご依頼を頂きましてありがとうございます。鈴木めいやです。

お会計の確認を済ませましたので、夢解釈のメールのやり取りをさせて頂こうと思います。
まず、より詳しく解釈するために、幾つかの質問をさせていただいても宜しいでしょうか?
答えられる範囲で結構ですので、もし宜しければ、ご回答を頂き次第、解釈させていただこうと思いますので、どうか宜しくお願い致します。

1年半くらい前に見た夢とのことですが、その頃に、具体的な環境の変化や、あるいは、精神的な心境の変化などはなにかおありでしたでしょうか?

うさぎ様

娘の大学受験の頃で、彼女がスランプに陥り、それを見ていて私はひたすら前向きに思うことと感謝の気持ちを自分自身に言い聞かせるようにしていました。
そしてもう一つその頃チワワの子犬が我が家にやってきました。

鈴木めいや

シャチホコを思い浮かべたときに、どのようのことを連想なさるでしょうか?(具体的な思い出でも漠然とした印象でも結構です)

うさぎ様

起きてからシャチホコといえば名古屋、でも金じゃあなかったな。と考えた記憶があります。
その頃、毎日、氏神様にお参りに行っていました。
夢をみて一ヶ月位たったある日、いつものようにお参りに行ったら、ふと屋根の上にシャチホコ(グレー)があるのに気づきました。
何か夢と関係あるのかなと思いました。

鈴木めいや

夢の中で話題になっている「娘」と「息子」は、実在しますでしょうか?

うさぎ様

娘、息子 実在します。
息子は高校3年生です。

鈴木めいや

夢の中の丘や平屋は、実在する場所でしたでしょうか?それとも、夢の中ではじめて目にした場所でしょうか?
また、その丘や平屋を思い浮かべた時に、どのようなことを連想なさるでしょうか? もし実在の場所でしたら、そこになにか思い出などはおありでしょうか?

うさぎ様

今住んでいる場所のような気がします。(主人の実家)
裏が山で、我が家が一番上に建っているのですが、25年くらい前(結婚する前)は下に家がなかった。と言っていたので夢に出てきた丘のような感じかな。と思いました。
平屋は立て替える前の家に雰囲気が似ているような気がします。
思い出はたくさんあります。その頃は別の場所に住んでいたのですが、子供達を連れてよく遊びに行っていました。

以上です。

どうぞよろしくお願いいたします。

鈴木めいや

夢と解釈のサイト、鈴木めいやです。
ご回答いただきまして、ありがとうございました。

今回、送っていただきました、「中庭のシャチホコ」の夢を解釈させて頂きましたので、参考にしていただければ幸いです。

夢の一般的な目的は、バランスを崩しやすいわたし達の心の全体に対して、より安定した状態を保つために心の均衡を回復させる試みにあります。
例えば、私たちは電車に乗っているとき、その電車が急停車などをしたときに思わず左足を前に出し、倒れそうな体のバランスを整えようとするものです。それは意図的にするのではなく、反射的に、思わず体が動きます。
わたし達の無意識には、それとおなじようなバランスを整える機能が生まれつき備わっていると考えられています。
それが夢の主な目的なのですが、それは、心理学的には、セルフという本能的な働きが活性化したときに、より良い均衡性が生じて心の健康が保たれます。

そして、今回送って頂いた夢の中では、そのセルフの働きは、“中庭”という像によって表現されています。
中庭というのは、家の中心に位置し、家の全体にいる人達が一番集まりやすい公けの場所にあります。なので、ユング博士のいうセルフという働きを表現するには、“中庭”はまさにピッタリと言えるでしょう。

そして、今回送って頂いた「中庭のシャチホコ」の夢は、一言で解釈すると、「高い精神性を保とうとした結果、心全体の均衡性が図られた夢」であると考えることが出来ます。

【 夢判断 】
「高い精神性を保とうとした結果、心全体の均衡性が図られた」
ことをあらわした夢

はじめから解釈していくと、この夢は

「丘の上に建つ大きな平屋を主人の案内で部屋の中を見ていた」

という場面から始まります。
夢の中の丘は、「緩やかで自然な心のエネルギーの向上」や、「置かれた心の状況を認識できる視点」あるいは、「精神的に努力して到達したこと」などをあらわします。ですが、当時のご本人の「前向きに思うことと感謝の気持ちを自分自身に言い聞かせるようにしていた」という、精神性を高い位置に保とうとする気高い気持ちが、夢の中では、“丘の上”として表現されているようにも感じさせられます。
そして、

「平屋は立て替える前の家に雰囲気が似ているような気がします。思い出はたくさんあります」

とのことですので、夢の中の平屋は、ご本人の心の中のイメージでしょう。
「思い出=心の世界」です。
そして、自分の家はある程度は自由が利き、自分の好きなようにしていても良い空間、ということから、夢の中のそれは、ご本人のある程度コントロール可能な心の領域をあらわしていると考えられます。
そんな平屋には、ご主人(自我に統合済みの男性的要素)によって案内され、見ています。

すると、
「沢山の人が丘の上に登ってきて、その中の一人の男性は家の裏から写真を撮ったりしています。」という場面になります。

夢の中のこの人達は、ご本人が無意識下に持っている、“彼らのような”心の要素があらわされた像であると思われます。
そして、その中の1人の男性(ご本人が持つ男性的な要素)は写真を撮ったりしています。

一般的に、夢の中の写真は、「普段は気付いていない客観的な姿」を収めようとする心の働きであったり、「記憶しようとすること」などをあらわす場合があります。
なので、夢の中のこの場面は、
現実においての「前向きに思うことと感謝の気持ち」という気高い精神性の領域(夢の中の平屋)を、無意識の方向から(裏から)ありのまま記憶しようとしていた(写真をとっていた)という心の働きが、描写されたものであるように感じられます。
次に、

「主人がここが娘の部屋と開けたら、茶色い木の壁でコーナー出窓がついていて、ベッド、机がありました。隣の部屋は息子の部屋でしたが、同じようなつくりだろうな。と思いドアを開けませんでした。リビングに行くと、いくつかの健康器具が置いてありました。」

という場面になります。
ここでは、もう既に〜

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