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「体育館とテレビ」の夢とその解釈



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メンダコ 様
24歳 女性 前職はセラピスト

タイトル/「体育館とテレビ」




鈴木めいや

質問事項にお答え頂きましてありがとうございます。
送って頂いた「テレビの夢」の解釈をさせて頂きますので参考にして頂けますと幸いです。

解釈:「近い将来のために必要な表現能力」に関わる夢

基本的に、夢のストーリ構成は、無意識の豊かな情動性と連想の糸(または思考の流れ)によって成り立っていると考えられます。

今回の夢のなかで起こっていた「無意識の思考の流れ」を、まとめてみると、下記のようになると考えています。

1)女性たちに囲まれている(欠けていて必要な要素と向き合っている)
2)ボールを投げる(その要素との繋がりをはかる)
3)ストレッチをする(今後の活躍”就職活動など”の準備をはじめる)
4)リズムに合わせて笛をふく(今後の活躍の表現能力を発揮しようとつとめる)
5)笛に虫がいる(強すぎる表現はときには邪魔になる)
6)テレビを見る(客観的に見つめようと試みる)
7)家に入ろうとする(いまはまだ未知の居場所をさがす)
8)芸人が結婚する(心の全体的なバランスの良い状態となる)

ですが、これでは少し分りにくいかと思いますので、
この流れを一つ一つ見ていくと…

まず、この夢のはじめの場面である体育館ですが…
体育館とは、ある程度、空間に制限がある場所であり、全体をとおしてどこに何があるのか把握可能な場所と言えます。
つまりそこは、全体的に見渡せる状態のなかで、いつでも自由に思いっきり体を動かせるところ、というイメージを持っています。

今回の夢では、そんな体育館で、女性たちに四角形の枠のように囲まれています。
基本的に、夢のなかの登場人物は、日常生活において、無意識的でほとんど使われていない何らかの人格(基本的な行動や言動のパターン)の側面が表現された心像です。

そしてあなたは、その女性たちを

「運動意欲があったり、明るい、楽しい、やさしい雰囲気」

と仰っています。

もしその女性たちが、中心にいるあなたのほうを見ているのであれば、無意識下の「明るかったり優しかったり」するそれらの性格の要素は、あなた(夢のなかの自我)に認識してもらおうと働いているのであって、そのような性格は、あなたの日常生活に活きてくるように働きかけてきているのかも知れません。

これはあなた様の心の成長のために、無意識によって、いままでは持っていなかった性格の要素との接近を意味しています。

このことは、

「プライベートに対する価値観(楽しい、創造性)」

ということと、なにか関係しているのかも知れません。

ですが夢のなかの「一緒にいるNさん」は、もう既にあなたの性格の一部として機能している何らかの性格の要素をあらわしているのかも知れません。

ですがこのときの夢のなかでは、あなたの対象は、Nさんや囲んでいる女性たちではなく、太った女性に向かっていて、その女性にボールを投げます。

この太った女性もまた、おそらく今のところ、あなたの性格には欠けている何らかの性格の一要素であり、あなたが本能的に必要としている何か、なのかも知れません。

そしてその太った女性は「言いたいことをズカズカ言える人」であり、今後、お仕事を見つけて、それをこなしていくなかで、出来れば持っていたほうがよい性格の一要素なのではないかと思います。

そのとき「やさしい」と言われていますので、その要素との統合のプロセスに必要なことは、「やさしい気持ちを持つこと」のようです。

次に、ストレッチの指導をする流れとなります。
このストレッチは、近い将来に向けての準備運動のイメージかと思われますが、自分はストレッチを指導する側にいます。

この場面では、直接的に自分がストレッチをするのではなく、無意識下の、今後の精神的な成長を果たしていくプロセスのなかで、身に付けていくであろう何らかの諸要素のために、ストレッチをしているご様子です。

おそらく、この指導をすることによって、今のあなたには欠けている様々な性格の要素との関係性を持ちやすくなるのでしょう。

そのとき吹いている笛は、あなたが持っている表現能力と関係しています。

おそらく、この夢は全体的に、今後、人とコミュニケーションを円滑に取っていくために必要な、表現力(あるいは発言力)と深く関係していて、このときしているストレッチの指導は、そのための下準備のようなものなのかも知れません。

ですが、そのような発言力や表現力は、あまりにも出過ぎてしまうと、かえって人間関係の邪魔に作用するのであって、間違えた発言は嫌悪感を招く可能性があります。

笛についていた虫は、「いつか、そんなことにならないように」といったニュアンスがあり、警告の意味合いがありそうですね。
笛についた虫は、おそらく嫌悪感の象徴でしょう。

すると、心は客観的な状態となり、テレビを見ている場面となります。

基本的に、テレビは「情報を得るためのもの」であり、わたし達は誰でもテレビがあることによって、世の中(象徴的には心の世界)では、どこでなにが起きているのか、ということを知ることができます。

すると、そんなテレビのなかでは、男性芸人が女性と別れて、再び結ばれて結婚することを知ります。
そのときの指輪は、全体的にバランスのとれた統合された心の状態の象徴です。

芸人の男女が、分かれて結婚するまでの一連のこの描写は、もしかすると、あなたの現在までの人生でいろいろと経験をしてきたなかで、無意識下で起こっていた最高の場面を見せているのかも知れません。

その男女が、1年という時間をかけて再び結ばれたことは
「色々あったけど、ようやく安定した状態に至った」
という意味合いがありそうですね。

また

「私は面白い、自由な発送で知らない家に入ろうとしています。」

という描写があり、あなたは、そんな自分に入り込もうとしています。

「入ろうとしている建物は一軒家です。TVが画面の左側に見えます。空き地にぽんっと建っている肌色の家です。懐かしいような、優しい感じです。」

とおっしゃっていますので、この場面は、笛に虫がいてイヤな感情表現をしてしまった後に、癒しを得るため、そのような心境へと帰ろうとしているかのように見えます。

そして、結ばれた二人は芸人なので、基本的には、人を笑わせたり、楽しませたり、和ませたりしたい、というお気持ちが、あなた様の無意識のどこかにあるのかも知れません。

すると、女性的な性格の要素の髪型が、ロングという「おしとやか」なイメージから、ボブという、どこか「アクティブ」なイメージに変容しています。
これは、「これからお仕事を探して働いていかないといけない」という前向きさと関係があるのでしょうか。

この夢は、一言でいうと、
「近い将来のために必要な表現能力」に関わる夢
ということができそうです。

いかが思いますでしょうか?

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