心理学事典「分化・未分化」

  
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心理学事典「分化・未分化」


一般的には「単一なものが進歩・発展するにつれて複雑に分かれていくこと、細分化」 「社会事象が単純なものから複雑なものへと分かれ、組織などが分岐発展すること」 「生物の細胞・組織・器官の形態や機能が特殊化し、特異性が確立していくこと」ですが、心理学では、何らかの心理的な要素や機能を全体から区分することや、以前は無意識下で太古的な状態のまま、未分化・未発達であった何らかのものを解きほぐし、意識にしっかりと根付かせることを言います。

分化・未分化はユング博士がよく用いる言葉で、例えば「彼は二十代の頃は思考機能がまだ未分化な状態にあったようだが、30代後半になってからは、だいぶ思考機能が分化してきて、多くのデータから辻褄を合わせて考えることができるようになってきた」などといった使い方をします。

分化は精神の自然な成長過程であり、その人らしい心の状態を得ること、つまり個性化のプロセスにおいては何らかの機能や要素を分化させることが必要となってきます。