夢判断33「恐ろしい若い男性」p2

  
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恐ろしい若い男性



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ひよこ様
28歳 女性 大学院生

タイトル/「恐ろしい若い男性」



ひよこ様

子供の頃は外で走り回ったりばかりでした。
友達とおままごとやお人形遊びはあまりしていません。
大事にしているぬいぐるみはたくさんありました。
親とはぬいぐるみで遊んでいたような気がします。
動物は小さいころからずっと鳥や犬を飼っているのでかなりふれあっていた方です。
親しくない人にはサバサバしていると言われます。
さっぱりした性格、クール等かなり言われますが、それを恋人に話すと全く逆なのにねと笑われるくらいです。
私としては、恋人といる自分が普通の自分で楽な自分だと思います。
でも、いわゆる女子会のような、女子が女子どうして何かを好き好んでするような事が嫌いです。というよりも,女性より男性といるほうが気が楽です。そういう意味では男らしいのかもしれません。
よろしくお願いします。

鈴木めいや

ご回答を頂きまして、ありがとうございました。
夢と解釈のサイトの、鈴木めいやです。
少し長文となってしまいましたが、送って頂いた「恐ろしい若い男性」の夢を解釈させて頂きましたので、参考にして頂ければ幸いです。

解釈/
「忘れ去られたアニムス(生かされていない男性的
な性格の要素)の反乱と回帰」をあらわした夢

前回のメールで、まず、「4」という数字の象徴性の説明からはじめた理由は、この夢は、あなた自身が持っている「自分らしさ」のようなものを、どの程度保つのか、その「安定と不安定」のようなものがテーマになっているように感じられたからです。

心理学では、4は全体性の数字であり、調和や完成、成就などをあらわし、それぞれの対立する要素がバランスよく調っているような状況を意味する場合があるとされます。

人類の歴史の中で、無意識から自然発生的に生じたと思われる数字(つまり四季や四方角、12干支や12星座、時計など)に、4や4の倍数が多いのは、わたし達の無意識には、どうやら、「4つそろって全体的なバランスが調ったぞ」というようなイメージがあるからだと考えられます。

そして、今回送って頂いた夢は、まず、4人の登場人物からはじまります。
それは、自分と、疎遠になっている高校のときの友達と、知らない女性と、嫌いな人に似ている知らない女性です。

基本的に夢の中の登場人物は、すべて、ご本人が無意識下に持っている性格の一側面であると考えられますが、それら3人は、現在、ご本人の私生活で身近にいない人物なので、3人とも、意識領域からは大きく離れた心の位置(無意識)に属しており、この夢の登場人物はみんな、普段は無意識の深い側面に隠れているため、日常生活では生かされていないような何らかの性格の側面であると考えることができます。

海は、ご本人の連想から、とても否定的な女性的・母性的な心像であることが分かり、この夢の最初の場面は、女性的な側面(感情の豊かさ、他人との関係性、恵み深さ、優しさ、柔らかさ、身体性、包容力、受身の姿勢、自然性、無意識性)のみ登場します。

自転車は、自分の足でこぎ、自分のバランス感覚で前進する乗り物ということから、夢の中のそれは「自立性」をあらわしますが、ご本人(夢の中の自我)は後ろに乗っているので、このときは能動性に乏しく、完全に受け身のようになっています。

前で運転しているのは、今は疎遠の友達ですので、それはかつては意識に近い性格でしたが、今は無意識的となっている何らかの性格の側面をあらわしており、このとき、彼女によって、無理やり心の深い側面(無意識の側面)に引っ張られて行くような状況にあります。
このときは女性が4人ですので、女性性の間ではバランスの良い安定している状況にありますが、このときは男性的要素が欠けており、ひどく女性性に片寄っているような状況にあります。

この夢の登場人物は、自分以外は、みんな無意識の深い側面に属している者ばかりなので、とても心の深い側面について語られていると考えられ、その中の男性的要素の心像も、4つ登場します。
「若い男」「揉めている2人の男」そして、もう1つは、「爆弾」です。

男性的な側面の、最も劣った要素は「爆発」のような働きしか持っていないようで、それを表現するには、人の姿は不適切であり、無意識下の女性的要素は、「1人、2人、3人、4人」と人間の姿で数えられるのですが、無意識下の男性的な要素を数えるなら、「1人、2人、3人、ドカーン!」とでも数えたくなるようなものです。

もしも万が一、ご本人の日常生活の中で、この最も劣った男性的な要素(爆弾)が現れてしまうことがあるのだとすると、そのときは、爆弾が爆発したかのように我を失い、感情が取り乱してしまう時なのかも知れません。それは一時的にではありますが、「自分らしさ」のようなものが奪われますので、とても恐ろしいことだと思います。
ですが夢の中で、その劣った無意識下の男性的要素(爆弾)が爆発し、自分達(4人の女性)に被害がでるということは無かったようです。

そして、その時のファンファーレは、
「さあ、世の中で最も恐ろしい感情の爆発の危険性が、いま目の前まで迫っているぞ! もしも爆発してしまったら、女性的側面が大きく乱れるぞ!」
というような緊迫した情緒の高まり、高揚感のようなものが表現されているのでしょう。

その後、女性にはとても馴染めそうに無い、「岩の家」という固くて冷たい男性的な領域に足を踏み入れることになります。
そのときの4枚のドアも、全体性を意味していると思われ、4枚目のドアの向こう側は、その中の最も深い最後の領域、最終段階、という意味合いを汲み取ることができます。

そんな場所からは、揉めているおじさんと兵士が目にとまり、それぞれの異なるタイプの男性的要素が対立してぶつかりあっています。
そのことに大きな危険を感じ、自分を含めた4人(つまり女性的側面の全体性)は大きく脅かされてしまいます。

夢:若い男の人が住んでいて、私たち4人の中の他の女の子達はその人のことを良い人だと思い込んでいた(かかわりは一切ない)が、私はそこはかとない恐怖を感じていた。
もめているおじさんたちに私たちは恐怖を感じていた。
そこに、隣の若い男の人が飛び出して行ったため、他の3人は自分たちを守る為に飛び出して行ったと思いかっこいいだのと喜んでいた。

この夢に登場する自分以外の登場人物は、非常に心の深い無意識の側面に属しているので、それはご本人の意識から見ると、未知なるものであり、訳の分からない恐ろしいものに見えるのですが、他の女性はその男達に近い側面に属しているので、彼女達(無意識の女性的な観点)には、彼らの性格の肯定的な側面(良いところもあるということ)が見えているようです。

そんな、この「若い男性」とは、あなたの中の、どのような要素が表現された心像なのでしょうか?

心理問診チェックを拝見させて頂きますと、昔、幼い頃はまるで少年のような、何らかの男性的な性格の側面が優位に働いていたのではないかと思います。
質問では、
「親しくない人にはサバサバしていると言われます。さっぱりした性格、クール等かなり言われますが、それを恋人に話すと全く逆なのにねと笑われるくらいです。」
というご回答を頂き、現在は、表面的には男性的に見られることもあるようですが、本質的には女性的な性格のほうが、より優位に働いているようです。

つまりこのことは、幼い頃に持っていた男性的な側面は、今では無意識の陰に隠れており、今では、それは表面的なレベルに留まっている、という考え方が出来そうなのですが、いかが思われますでしょうか?
また、大学院研究生でカウンセラーを行なっているとのことですが、基本的にそのお仕事は、思いやりや受身の姿勢、他人との関係性や包容力などの、女性的な側面を優位に働かせる必要のあるお仕事ではないかと思います。

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