夢判断08「初老の中国人」

  
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初老の中国人



せお様
32歳 男性 一人暮らし 会社員

タイトル/「初老の中国人」

【 夢の内容 】
9/13日に見た夢です。
私は坂道を急ぎ足で上っていました。いつの間にかトンネルのような暗いところに入り進むと、道が二つに分かれ、左の道を行きました。すぐに出口に辿りつきましたが、戸のようなもので閉ざされていました。
隙間から外の様子が少し見え、怪物らしきものが暴れていました。その場では私以外に数人が居ましたが、私達は外から何者かの攻撃を受け、交戦しましたが、私以外は皆殺されてしまいました。
私は死んだふりをし、難を逃れようとしたものの、敵に見つかり、車に乗せられました。私を捕まえたのは人望の厚い人格者たる初老の中国人と、その連れの男二人でした。
車の中で目隠しをされ、自分も殺されることを覚悟しましたが、不思議と恐怖はなく、ここで人生が終わってもそれほど惜しくはないかなぁと考えながら私は大変落ち着いていました。
やがて私の口に拳銃のようなものが突きつけられ、私の内部に熱いような焦げるような感覚が広がり、撃たれたかと思いましたが、無事でした。私は自分が落ち着いて、慌てたり騒いだりしなかったので殺されずに済んだのだと思いました。
実際、中国人も同様の意味のことを私に日本語で言ったのですが、その台詞はどうしても思い出せません。

場面は変わり、私は自分の部屋に居ました。眠っていたようです。現実には見たことのない部屋でした。夜でしたが、見知らぬ女性(白いレースの付いたワンピースのような服装)が訪ねてきて、台所で少し会話を交しました。会話の内容は忘れてしまいました。その女性は五匹程の白黒模様の毛の長い犬を連れていました。ふと気づくと、部屋の中に狼のような動物が二頭居て、そこで目が覚めました。

無料掲示板に投稿させて頂いた者です。改めて解釈のご依頼を致します。
宜しくお願い申し上げます。
・無料ワンポイントでの夢判断 ⇒ bbs065(初老の中国人)


鈴木めいや

ご依頼を頂きましてありがとうございます。鈴木めいやです。
前回、無料掲示板のほうで書き込みを頂いた「エレベーター」の夢は、“意識の切り替えのようなものの困難さ”をあらわしているという解釈をさせて頂きましたが、今回の夢もテーマが少し似ているように思います。
ですが、今回の夢は「意識の変容過程そのもの」を描写しているのではないかと思います。
そこで、もう少し詳しく解釈するために、幾つか質問させて頂いても宜しいでしょうか?

せお様

こんばんは。お世話になります。
気をつけたつもりですが、ご質問の趣旨を理解していないようなところがございましたらご指摘頂ければ幸いです。

夢を見た時期というのは、数日前後とかその程度の期間を指すものかと思いますが、

「見方が変わった」ということについて思い当たるところはありません。
しかしながら、仕事に関することでも、私生活でもストレスが溜まっているようで、
何もかもがうまくいかない、何かが間違っているようだけれども、果たして自分の
何が間違っているのか?ということについて考える日々です。
環境につきましては変化がありまして、勤め先が他社に買収されることになったため、
秋から冬にかけて仕事の面で様々な変化が予想される状況にあります。
そのことに対する心境としましては、多分に不安はあるものの、求められるものに
応えられるよう前向きに取り組んでいこうという考えでおります。

鈴木めいや

現実の中国と中国人を思い浮かべて、連想することと言えば何でしょうか?

せお様

偉大な思想家、広大な国土、エネルギー溢れる人々、雑然とした街、騒音、
利己的、熱狂、不道徳、赤

鈴木めいや

夢の中の、現実には見たことのない自分の部屋とは、どのような部屋だったのか、なにか覚えていることはあるでしょうか?

せお様

間取りは1Kのようでした。場面が切り替わった際、私はベッドに寝ていた、或いは
目が覚めて起き上がったところのようでしたが(現在、実際に利用しているベッド
と同じ?)、シンプルでどちらかというと殺風景な部屋であったように思います。
白っぽい壁で若干ですが、もやのかかったような感じであったように思います。

鈴木めいや

夢の中の、女性が連れていた五匹程の犬について、「白黒模様で毛が長い」とい
うこと意外に、なにか印象はあるでしょうか?

せお様

犬はあまり詳しくないのですが、ボーダーコリーの毛を長くしたような犬です。
その他の印象につきましては、元気で活発だったことが記憶に残っています。
五匹ほどと書きましたが、もっと少なく、2、3匹くらいだったかもしれません。

鈴木めいや

夢の最後に出てくる、狼のような二頭の動物についての印象などはあるでしょうか?

せお様

狼が吠える時に口を天に向けるようなポーズがありますよね?
二頭ともそれに近いポーズをとっていた記憶がありますが、こちらはおとなしいと
言うか、物静かで、私も危険を感じたり驚いたりということはありませんでした。
以上となります。どうぞ宜しくお願い申し上げます。

鈴木めいや

質問のご回答、ありがとうございました。
大雑把な解釈は掲示板のほうで説明させていただきましたが、この夢は、一言でいうと、「自分の無意識(内的世界)を模索することによって、新しい意識の状態を得てきた」という心理描写をあらわしているように見てとれます。
≪秋から冬にかけて仕事の面で様々な変化が予想される状況にあります。そのことに対する心境としましては、多分に不安はあるものの、求められるものに応えられるよう前向きに取り組んでいこうという考えでおります。≫
とのことですが、この夢をみるかぎりでは、あなたの無意識は明るい見通しを持っているのではないかと感じました。

【 夢判断 】
内省により、新しい意識の状態を得てきたことをあらわした夢


まず、夢は坂道をのぼるところから始まります。一般的に、夢の中の道は、“歩んでいる人生の道筋”のようのものを象徴することが多く、のぼる坂道は、精神的に前に進もうとする努力をあらわします。

すると、いつの間にかトンネルのような暗いところに入ります。闇の中を進むということは、無意識(内的世界)への模索をあらわし、これはおそらく、あなたの言葉にあるように、

仕事に関することでも、私生活でもストレスが溜まっているようで、何もかもがうまくいかない、何かが間違っているようだけれども、果たして自分の何が間違っているのか?ということについて考える日々です。

ということと関係があるのでしょう。

そして、暗い中、二つの道にわかれていて左の道に進みます。夢の中の右は、意識や適応、正しくあること、あるいは、男性性などをあらわすことがあり、左は、無意識の反応や非合理なもの、女性性などをあらわすことがあります。
暗い中、夢の中で左の道を選ぶのは、自分の無意識はどのように反応するのかを知るためだと思われます。
これはもっと一般的な言い方をすると、「内省している状態」とも言えますが、あなたの内的世界は見えにくいようで、戸で閉ざされていて外の様子は少しだけ隙間から見える程度です。

すると、外では怪物が暴れていて、自分や周りの人々は交戦しています。
交戦は、普段は無意識下に抑圧している葛藤をあらわしていて、怪物は、原始的なコンプレックス、あるいは野蛮な心のエネルギーなどをあらわしています。
そして“周りの人々”は、今となっては不用になっている普段は使われていない人格(つまり、ある程度規則性のある行動パターン)の数々をあらわしています。

交戦し、人々は殺されてしまいますが(不必要な様々な行動パターンは象徴的に死にますが)、自分は生きのびます。
これは、精神的に危険な状態にある中でも、自我はキチンと正常を保っているということだと思いますが、自我にとって危険な状況はまだまだ続いています。

すると、敵の一人に見つかり、車に乗せられます。危険な状況にいる自我を捕らえたのは、人望の厚い人格者たる初老の中国人と、その連れの男二人です。
よくおとぎ話などでは、主人公がピンチに陥ると〜

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