夢解釈のコツ

このページでは、心理学的に夢を解釈するために役立つ
10個のコツを紹介しております。

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夢と心理学

■ 夢解釈のコツ

より学問的に夢を解釈するには、いくつかの重要なポイントがあります。 ここでは、正確な夢解釈をするためのコツとして、大切な10のステップを紹介しています。

ステップ<1>
覚えているところだけを正確に書き留める

覚えていないところを無理に思い出そうとはせず、はっきりと覚えているところだけを正確に書きとめます。
夢の中に出てきた物事の印象、人が着ていた洋服や色合い、右にはなにがあり、左には何が起こっていたのか?できるだけ具体的に細く記します。
また、「確か、なにかしていて思い出せそうだけど…」という部分は、「なにかしたけど忘れた」とそのまま記し、あやふやなところはバッサリと切り捨てることも大切です。

ステップ<2>
細かい部分ほど重要視する

正確に書きとめたら、次は細かいところに目を凝らし、よく意識するようにします。
夢が示しているイメージには具象性、集約性、直接性、多義性などがあるので、一つのイメージには非常に多くの意味合いが集約されているのが普通です。なので、まるで取るに足らないような細かい部分にも重要な意味が隠されているということも珍しくありません。
例えば、夢の中でなにげなく履いていた靴下の色は、なぜ黒でも青でも他の何色でもなく、黄色が選ばれたのかが大切で、そのような小さなことに気を向けることが、大きな発見の手がかりとなります。

ステップ<3>
シンボル辞典は鵜呑みにせず、あくまでも参考までにする

次に、インターネットや書店に売っている本にはシンボル辞典のようなものがあるので、それを参考にしますが、○○は○○を意味していて、△△は△△のシンボルですというように、一つ一つの象徴をはっきりと当てはめていけば解釈が成り立つかというと、実際はそういうものではありません。
というのは、一つ一つの物事というのは、個人によってその意味合いが違う場合がほとんどだからです。
例えば、夢に、≪犬≫が出てきた場合、犬が嫌いな人にとっては不潔で野蛮な心のエネルギーを表しているのかもしれませんが、犬が好きな人にとっては、愛情や忠実な心などを表しているのかもしれません。犬が好きな人と嫌いな人では明らかに解釈が変わってくるので、あらかじめ決まっているシンボルをそのまま夢に当てはめて考えることは出来ない場合が多いのです。
そのことから、ユング博士は生涯シンボル辞典のようなものを作ることはありませんでした。辞典はあくまでも参考や拡充の助けとして使います。

ステップ<4>
重要と思われるシンボルは拡充する

夢をシンボル辞典と照らし合わせて参考にしたら、次は重要なシンボルを拡充していきます。
拡充とは、ユング心理学の夢分析に特徴的な技法で、ひとつのイメージをどんどん膨らませていく作業のことです。例えば、夢に、≪田舎≫が出てきた場合、その夢を見た人にとって田舎とはどんな意味があるのでしょうか?そのことについて連想を聞くと、ある人は、≪自然≫と答え、さらに田舎についての連想を広げていくと、≪安らぎ≫≪祖母≫≪団欒≫≪昆虫採集≫となるかもしれません。連想を広げ、拡充すれば、その人にっと"田舎"という表象がどのような心的組織に留められているかが分かります。
つまり、拡充とはその人の心の背景を聞くことであり、夢の文脈を汲み取る方法です。このように重要な夢のシンボルを拡充していくことにより、その人特有の、個人的なイメージをどんどんと掘り下げていき、意味を捉えていきます。

ステップ<5>
夢の全体的な流れから象徴(あるいは比喩)を考える

ユング博士は、ある講義録の本(分析心理学/みすず書房)の中で、「夢は未知なる古代文明の文字を解読するようなものだ」というようなことを言っています。私たちは、なにかの文章を読むとき、知らない漢字があったとしても前後の文章の流れからその漢字の意味を憶測することはできます。それと同じように、全体的な夢の流れさえ把握できれば、一つ一つのシンボルの意味はある程度の憶測がつくのが普通です。そしてその憶測は、夢のシンボル辞典よりも明らかに正確で的を得たものです。
夢を解釈するさいには、夢の文脈の流れ、全体性を把握することが鉄則です。

ステップ<6>
現実生活での心の動きと一緒に考える

ユング博士の夢の定義は、「無意識内の現実状況を、象徴形式(あるいは比喩によって)自発的に自己描写したもの」としています。夢は、その人がその夢を見たときの心理的な働きを表したものですので、夢を解釈するときは、その夢を見た時期のご自分の心の動きと一緒に考えなければなりません。
例えば、腕をケガした夢を見たのなら、腕は意志を表し、ケガは心の痛みを表す場合が多いので、現実に、自分の意志でなにかをしようとして思うように行かず傷ついたことはなかったのかと冷静に考えてみます。
現実のその心の痛みをはっきりと自覚していれば、夢はその心の動きをあまり表現しようとはしないものですが、その心の痛みから目を逸らしていればいるほど(無自覚でいればいるほど)夢は、「今の自分はこのような精神的な状況にいるようなものだ!」とでも言いたげに、ハッキリと示すものです。
夢を解釈するということは、その夢を見た時期の心の動きを考えることでもあります。

ステップ<7>
無意識による補償作用を考える

これは、ステップ6の「現実生活での心の動きと一緒に考える」の中の一つとも言えますが、夢は、なんらかの偏った意識の状態を補ってはいなかったのかと考えてみます。
ユング博士の中核的な考えですが、無意識と意識は根本的に補償作用の関係にあります。
例えば、もし、職場の上司や学校の先生が汚い格好で路上で横になっていたら、その先生に対して過剰評価していたのかもしれません。その場合は、無意識は高評価しすぎているという意識の状態を、そのような夢を見せて補償しようとしているのです。ちなみにこれは、客体水準による解釈です。

ステップ<8>
元型的な意味合いを考える

元型とは、人間に備わっている基本的な能力で、行動や感情、イメージなどのパターンを作り出す能力のことです。
元型は全人類共通の無意識、集合的な無意識からくる「イメージの源」のようなもので、元型は無数にあると考えられています。
世界中のおとぎ話や昔話に出てくるシャドウやグレードマザー、アニマ・アニムスやセルフなどの心像を参考にして夢を考えてみます。

ステップ<9>
過去に見た夢との関連性を考える

夢は、よく観察してみると、以前に見た夢の続きであるように感じることがあります。
わたし達の心は、昨日、今日、明日と連続しているので、無意識の心的描写をしている夢もまた、以前の夢と関係がある場合が多いのです。

ステップ<10>
まとめる

夢は、無意識という自然が生み出した自然現象のひとつです。なので、自然が風を吹かせることに、また、鮭が川を上ることに、渡り鳥が海を渡ることに、その理由を完全に解明しつくしたということはないように、夢もまた、完全に解釈し終えたということはあり得ません。
ですが、最終的にそれなりの結論を出すことは出来ます。最後に、その夢を一言でまとめると、どんな心的描写をあらわしているのかと考えるのですが、それはあくまでも"その時の"最終的な結論です。数年後、精神的に成長したときに昔の夢を見てみると、もっと違う視点からの解釈が出来るかもしれません。

以上、10のステップが、夢を解釈するための大切なコツと考えています。