夢解釈29「父に守られる」2ページ目

「自分の素の部分と向き合うために、男性的な意識の働きを
任せてしまうことの大切さ」をあらわした夢

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カーテン 様
30歳 女性 一人暮らし

タイトル/「父に守られる」

カーテン様

あえて印象で残ってるのは全体的に暗い草原で、どこまで行ってもその小屋以外何もないなと思ったことが、いつも見る夢と違いました。
いつもは現実世界と同じかそれ以上に複雑な構成要素を感じるので。

鈴木めいや

質問2)
具体的な思い出でも漠然とした印象でも結構ですが、草原や小屋を思い浮かべたときに、どのようなことを連想なさるでしょうか?

カーテン様

子供の頃、家のトイレの個室に入ってる時にこのドアを開けたらそこは何もない別世界だったら恐ろしいな…という妄想をたまにすることがあったのですが、その時イメージしてた草原にとても似ていました。
共通するのは夜ではないけど、光がなく暗いということと、人も家も何も、ほんとに何もないということです。
この夢と切り離して草原、小屋で連想してみれば「大草原の小さな家」でしょうか(笑)
家族愛や成長物語を描いた名作なのでしょうが、主人公一家と取り巻く地域社会のみで展開するお話に私は、閉塞感を感じ苦手でした。
それと貧さがよく描写されていて、それが閉塞感や無力感に繋がっているようで好きではありませんでした。

鈴木めいや

質問3)
お答え頂ける範囲内で結構ですが、実在の父親は、どのような性格な方で、幼い頃から現代にかけて、あなたとはどのような関係におありでしょうか?

カーテン様

父は父性が人格になったような人です。
無口で頑固で愛情深い。鉄で建物の骨組みを作る現場監督で溶接や設計をし、家でも作業着で過ごし趣味やプライベートの人との付き合いというものがありませんでした。
子供の頃は父の友人や趣味がないことをつまらないと思っていましたが、大きくなるにつれ尊敬するようになって行きました。関係は、とても溺愛されていると思います。
私が川で激流に流され時、父はすぐ飛び込み自分も流されながら助けてくれました。
父と娘というより、父と息子のような感覚です。
父のようになりたいけど、なれないという葛藤が父から私を遠ざけています。

鈴木めいや

質問4)
「力を抜いたほうが上手くいく」「守ってもらってもいいかもしれない」というご本人の解釈は私も同感ですが、「今回は今の悩みとより通じてるように思える夢」とのこと、もし問題が無ければ、それはどのような悩みかお聞かせ頂くことは出来ますでしょうか?

カーテン様

この質問については何度も書き直しています(笑)わたしは社会性が育っていないという悩みがあります。
転職回数が多く、比較的長くついた仕事も補佐的なものばかりです。
責任を持つことや信頼を得ることをやって来ずに30歳になってしまったという焦りがあります。
夢の中で私は狼のいる大地を自分の足で進まずに、小屋の屋根の上に張り付いています。
降りて進んで行こうという発想ではなく力を抜いて屋根の真ん中に居ることで安全になることを選びました。しかも父が狼から私を守ってくれてることに安堵しています。
この夢をいつ見たのか正確に思い出せないのですが、環境的には以前の務め先が倒産するかした後、或いは目標であるフリーイラストレーターの売り込みを始めた頃かもしれません。
状況的には不安定でしたが、心境的にはむしろ楽観的な時期だったと思います。

現在は新しい職場で一年目になります。数年ぶりの正社員で仕事だけでいっぱいいっぱいでイラストの活動が中座しています。
時間がないわけではないのですが、売り込みをして今後は個展など発表の活動の必要性を感じ尻込みをしていること、仕事でもポジションとしてはアシスタントなのですが、本当はもっと主体的に仕事に関わる必要があることなど…
あの夢を改めて違う視点で捉え直したいと思える状況になっています。
近々の夢で、お願いするのが良いのでしょうが最近は夢を覚えていることが殆どなく、以前の忘れがたい夢でお願いいたしました。

なんか自己解釈を延々に書いてしまってますね。
どうぞ、サクッとひっくり返して下さい(笑) ではどうぞ宜しくお願いいたします。

鈴木めいや

ご回答いただきましてありがとうございました。
夢と解釈のサイト、鈴木めいやです。
ご本人の解釈をひっくり返すどころか、その時の私生活での心境を、夢が示している比喩表現にうまく照らしあわすことが出来ている上手な解釈だと感じました。
ユング博士による夢の定義は、「ご本人の無意識的となっている状況を象徴(あるいは比喩)によって自己表現したもの」としていますので、当時のご本人の

「状況的には不安定でしたが、心境的にはむしろ楽観的な時期」

という現実的な心境を、この夢は、

「狼がいる恐ろしい地面に自分の足で降りようとせず(現実での不安定な状況と向き合おうとせず)、力を抜くことで屋根の真ん中に戻ることを選んだ(楽観的な状況にあった)」

という表現をとったのだろうという考え方は、まったく妥当であるように思います。

ですが、もう少し夢の心像がもつ豊かな連想の糸を紐解いていくことによって、心の深い部分について考えてみることにしょう。

【 夢解釈 】
自分の素の部分と向き合うために、男性的な意識の働きを
任せてしまうことの大切さ

まずこの夢の舞台は、全体的に暗い草原であり、どこまで行っても何もないような場所です。
普通、一般的に夢の中の草原という心像は、緑豊かな自然の感覚があり、身体的な官能性とも関わる場合があり、そこには複雑な文明や人口的なものはなく、社会的な人との関わりからは大きく離れ、本来持っている自分の特性や気持ちに素直に反応できるような雰囲気が広がっています。
そしてなによりも、自然界のあらゆる場面の中でも、とても解放的な空気感を持っているのが草原です。

それは、草原のイメージが持つ肯定的な側面と言えますが、今回の夢の中の草原は、どちらかというと否定的なニュアンスのほうが多いようで、その草原は夜でもないのに光がなく、人も家も何もないという、孤独な静けさを感じさせます。

つまり、基本的には開放的なはずなのだけれど、そこはなにもない寂しい場所のようで、この心像は、薄暗い無意識のとある表層(意識が触れることが可能な、意識に最も近い無意識の表面)と、孤独な状況で向き合っているような状況を示しています。
そのとき、夢の中では、自分の本当の気持ちや素の状況と最も近い場所にあったと言えそうです。

そんな場所にある小屋は、おそらく最も基本的な構造しかもっていないようなシンプルな心の何らかの側面を象徴していると思われ、一般的に、「屋根の上」は、意識性や精神的な感覚などをあらわし、そこにうつ伏せでいますので、全身で、どっぷりと、そのような状況を抱きしめている感覚にあったのかも知れません。

また、一般的に、夢の中の地面は、現実的な感覚をあらわし、その薄暗い草原には狼が取り囲んでいます。
昔、日本人は、ニホンオオカミに対して、山という崇高な場所に位置する神秘的なイメージを持っていたようで、昔の日本人にとって、狼は神様のイメージと関係していましたが、この夢の中の狼はそのようなニュアンスは弱いものと思われ、やはり、グリム童話、「赤頭巾ちゃん」に登場する狼のイメージに近いものと想定されます。

つまり、狼は機敏で行動的で、組織的で頭がよく、鼻が利き、様々な情報を本能的に嗅ぎつけて、あの手この手で人間(自我の側面)を脅かすとても恐ろしい獰猛かつ野蛮で危険な生き物です。

そんな、狼という何らかの〜

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